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Virtual Art Book Fair

Rafaël Rozendaal Exhibition

Were it not for

Michael Ashkin

Art, photo and architecture books

『Were it not for』はテキストとイメージを用いた残酷な詩だ。モハベ砂漠で人々が進める建設や開発、あるいはそれらの打ち捨てられた残骸の 218 ものモノクロ写真と、813 の「Were it not for ...」で始まる文章から構成されている。テキストとイメージの組み合わせはランダムだが、効果的だ。本書は、1990 年代以降ネットワーク技術とネオリベラル主義が組み合わさり推進されてきた、すべては可能だという「カリフォルニアン・イデオロギー」の結果を記録したものとも言える。アシュキ自身の言葉を借りれば、「テキストと写真は、私たちの世界で『カリフォルニアン・イデオロギー』が何を生み出したかを教えてくれる。『すべては可能』という状況は、それとは全く逆の結果をもたらした。」テキスト列と写真は同じフォーマットで配置され、ミニマルに連続し、クラフトボードのカバーの力強い簡潔さ、そして折り返しのないペーパーバックフォーマットなど、全体を通してシンプルさが際立つ。トリプルトーン(スミ 1 版と特色グレーの 2 版、計 3 版を用いて印刷すること。モノクロ写真などを階調豊かに表現できる)を使ったリトグラフィと印刷が、無慈悲な写真に深みと仔細さ、そしてニュアンスを与えている。裏表紙のイメージは不透明の白を重ねることで茶色のクラフトボードから浮かび上がっている。正確で効果的な技術の好例で、緊迫したイメージのシークエンスや刺激的かつ不穏なナラティヴも相まって、抜きん出た存在感を持っている。


出版社: Fw:Books, Amsterdam
デザイン: Hans Gremmen, Amsterdam

カテゴリー: アート、写真、建築
編集:Hans Gremmen, Michael Ashkin
言語:英語
写真:Michael Ashkin
イメージ編集:Hans Gremmen, Michael Ashkin
印刷:Wilco Art Books, Amersfoort
製本:Wilco Art Books, Amersfoort
フォント:Highway Gothic Expanded, series F 2000 (FHWA)
サイズ(ミリ):215 x 280 x 19
ページ数:256
発行部数:1,000
価格:€ 35
ISBN:978 94 90119 80 5
本文用紙:130gsm Lessebo Design Smooth 1.2 Natural (Igepa)
カバー:280gsm Kraftliner (Koninklijke Moorman Karton)
製本方法:糸かがりソフトカバー
特記事項:黒、Pantone ウォームグレー 8 と Pantone 黒の3色で印刷。裏表紙の画像は白で印刷した後、同じモノを黒で刷り込み。